ワールドメイトに裁判で謝罪したあと、再び言い始めたNさんの3つの主張
1.再び、「オウム真理教と麻原彰晃を賞賛」したなどと嘘の主張を言い始める
そして、ワールドメイト側陳述書③は、Nさんのいう「3つの主張」を、1つずつ論破していきます。こんな反論が、とっくに為されているにもかかわらず、Nさんの陳述書だけをネットに載せるというのは、つくづく「一方的なアンチ活動だなぁ」と、読みながら私は思いました。
Nさんの「第1の主張」とは、「深見教祖がオウム真理教と麻原彰晃を賞賛した」という、事実無根の主張です。
既に、ここまで見てきたように、ワールドメイト側は、Nさんが挙げた根拠について、すべて誤りか、トリックであることを証明しています。(ワールドメイト側陳述書①、②)。
それに対して、さらにNさんが、「いや、それでも深見教祖は、オウム真理教と麻原彰晃を賞賛したのだ」との旨主張するのですから、一体どんな新たな証拠が出て来たのか、誰でも気になるところでしょう。
ワールドメイト側陳述書③にはこうあります。
==========以下、引用==========
Nさんがその他の投稿で主張したかったとする3つの論点のうちのひとつ、「深見教祖がオウム真理教と麻原彰晃を賞賛した」という指摘については、先に提出した2度の陳述書に記しました。
そのような指摘がいかに的外れであるのか、具体的な証拠を挙げ、実際の深見教祖の発言や活字に基づいて例証したものです。また、Nさんが、「オウム真理教や麻原氏を賞賛した」というために挙げた乏しい証拠も、いかに前後の意味を捻じ曲げ、真実を捏造して書きたてたものであるかを証明しています。
これに対する明快な反論もないまま、今般提出された陳述書において、得々と「主張したかった3つの論点」として掲げ、「私の発言が真実だからです」(5頁13行目)などと言い放つ真意を図りかねます。これでは、いくら陳述書のやりとりをしても、論理的なディベートは成立し得ません」
(ワールドメイト陳述書③ 6頁)
==========引用終わり==========
つまり、こういうことです。まずNさんによる、「深見教祖がオウム真理教と麻原彰晃を賞賛した」という事実無根の主張について、ワールドメイトが側陳述書①、②で、「いかに的外れであるのか、具体的な証拠を挙げ、実際の深見教祖の発言や活字に基づいて例証」したところ、Nさんは何も反論出来なかったのです。
であるのにNさんは、理論を補強することも一切なく、それを「第一の主張」として再度繰り返して掲げているのです。実際には、Nさんが挙げた「根拠」が全く事実と違っていたと、逐一立証されているのに…。私には、到底理解できません。
もし、掲示板上で、どんなに根拠を挙げて反論しても、それを認めない「斜め上のねじれ関係」のようなやりとりを、過激な罵倒まじりに続ける人物がいれば、その人物との間に、意味のある対話が成り立つとは思われなくなるのでは、と思います。
ワールドメイト側が、訴訟という手段に踏み切らざるを得なかったのは、やむを得なかったのだろう……と、私はここを読んで思いました。
2.「深見の指示による詐欺的勧誘行為」などと架空のでっち上げを言い始める
Nさんの「二つ目の主張」とは何でしょうか。
Nさんは、「深見の指示による詐欺的勧誘行為」と言っています。はたして、そんなものが本当にあるのかどうか。
ワールドメイト側は次の事実を挙げます。
==========以下、引用==========
「深見教祖が「騙してでもいいから会員を増やせ」と発言した事実は一度もありません。Nさんはこれについて、「自らはこう聞いた」と書き記すのみで、一切の具体的証拠を挙げていません。もしNさんが、深見教祖が本当にそう発言したと思い込んでいるのなら、悲しむべきことです」
(ワールドメイト陳述書③ 7頁)
「当教団では、「騙して献金を求める」「騙して入会を迫る」といった行為を厳に戒めております。なぜなら、見かけ上どのような善行を為しても、邪なる思いと想念で為された行為であれば、それは霊界に悪刧を積むことになるので、神仏は決してお喜びにはならず、結果的に自身も他人をも不幸にしてしまうからです。そのため、「動機は愛と真心に基づいているのか?」「発する思いは愛と真心に満たされているのか?」を常にチェックするよう、深見教祖は著書や講演を通じて何度も述べているのです。その際に、常に悪い例として出てくるのが、「騙して献金させたお金を玉串として捧げても、大変な劫を積むことにしかならない」というものです。
こうした話は、深見教祖の著作にも講演にも何度も出てくるものであり、論理的に考えて、「騙してでも入会させろ」などという言葉が、出てくるはずがありません。Nさんの発言は全くの虚構です。
(ワールドメイト陳述書③ 7頁)
==========引用終わり==========
会員であれば、深見先生が、常に愛念と真心に基づいているのかが大切であるとおっしゃっているのを何度も聞いたことがあり、あまりにも当たり前の話だろうと思います。また、上記で引用されている、“騙してお金を出させるようなことは刧を積む”、という話は、深見先生が二十年以上も前に出版した書籍にもしっかりと明記してあります。ワールドメイトや深見先生は当初から、一貫して同じ姿勢を貫いているということだと思います。
3.「深見が重用していた準幹部の不祥事」という明らかな嘘
「3つの主張」の最後です。東海地方の一支部のA氏が不祥事を起こしたとして、Nさんはワールドメイトを問題視する理由のひとつに挙げています。
無論、どんな場合でも、不祥事は好ましくありません。ただ、組織が起こしたものでない場合、それに対して、どのように組織が対応したか、そこが問われてくると思います。その点ワールドメイト側は当時、迅速に対応し、当該人物をきちんと処分し、全支部にその旨を周知徹底して、再発防止に努めていたと記憶しています。公平に見て、組織の対応として合格点だと思います。
ところが、Nさんの陳述書の記述は、おやっ?というミスリードが施されています。私が見ても、「それは違うのでは?」と思うのです。「印象操作」とでもいうのか……。そのモヤモヤを、ワールドメイトはこう指摘します。
==========以下、引用==========
「NさんはA氏が「深見が重用していた準幹部」と明白な嘘を述べています。どのような基準で、いつ、A氏にそのような資格が与えられたのか、明示していただきたい」
(ワールドメイト陳述書③ 8頁)
「A氏は、当時、S県A市に所在した「I支部」の運営管理を委託された、「I支部エンゼル会」のメンバーのひとりであり、その取りまとめ役でした。当教団では、支部の代表者をしばしば「支部代表お世話人」と呼称します。つまり、その地方に居住する会員の取りまとめ役という意味です」
(同上)
==========引用終わり==========
私も会員のひとりとして、ボランティアの支部長を「準幹部」だとするNさんの感覚は、どうしても納得できません。周囲の会員に聞いても、支部長を「準幹部」と呼称した話は聞いたことがありませんし、ましてA氏が「準幹部」だと聞いたこともありません。
また、こう言うことも言えるのではと思います。ワールドメイトの支部は全国に160〜180近くあり、支部長は支部員による選挙で選ばれます。数年に一回、しょっちゅう変わるのですから、トータルで見ればかなり数の人が、その任にあったことになると思います。数年に1度変わる人を「準幹部」というのは、いかにも不自然な決めつけでだと思うのは、私だけでしょうか。
そういえば、Nさんも以前、「自分は支部長だった」と自称していたのでしたっけ?ただ、それは自称のみだったようですが、仮にNさんが支部長であったとしたら、Nさんは「深見が重用していた準幹部」ということになるのでしょうか?
「かつて、支部の運営管理を委託したボランティアが、「準幹部」であるのなら、一体、当教団には何千人の「準幹部」が存在することになるのでしょうか?」(同上)というワールドメイトの問いかけは、もっともです。
Nさんの主張は、事実とは大きく異なり、どう見ても無理があると思います。
ワールドメイトの対応とあまりにもかけ離れたNさんの主張と記述
では、A氏の不祥事に対して、ワールドメイトはどう対処したのか。事実は、Nさんの陳述書の記述からかけ離れていました。
==========以下、引用==========
「A氏の所業が発覚し次第、当教団は速やかに、A氏に対する処分を下しており、Nさんの指摘は誤りです。
また、この処分については、即やかに全国支部に対して文書で通告され、全国支部で一般会員への掲示、閲覧がなされました。また、全国支部代表者会議においても、当時、弘道布教部部長であったKから、この経緯について詳細な説明がなされ、深見教祖もまた、A氏が宗教的にも社会的にも道を誤ってしまった原因を解説しています。この内容は、ビデオで全国支部に配布されており、支部に所属する会員のすべてに視聴を呼びかけたものです。
このように、「A氏は後日、教団から追放処分されたにもかかわらず、その事実を一般会員に秘匿し」(3頁20行目〜22行目)とするNさんの発言は、全く事実に反しています」
(ワールドメイト陳述書③ 9頁)
==========引用終わり==========
前述のように、こうした不祥事は、誰にとっても不幸な出来事です。それゆえ、事後の対処をきちんとすることが大切です。
この処分は私も聞きましたし、この通りの顛末で行われていました。ワールドメイトのこうした対応は、前述のように、ほぼ完璧な対応だと私は思います。これについても、Nさんの陳述書だけを見ていたら、ひどい誤解が生じるのではないでしょうか。
ワールドメイトが事実隠蔽をしている、などというNさんの真っ赤な嘘
ところで、このA氏は芸能人でもあり、当時いくつかの行事に出演していました。Nさんは、A氏の顔写真が、ワールドメイトの冊子に残っていたことにまで、批判を加えています。
ワールドメイトの見解は次のとおりです。
==========以下、引用==========
当教団はしばしば教団主催のイベントなどに、芸能人や芸術家を招くことがあります。しかし、こうした芸能人や芸術家が、教団自体の運営に係わったことはなく、布教など教団の勢力拡大の一助にした事実はありません。あくまで芸術は芸術なのです。芸術作品であればこそ、芸術活動の記録の中に、出演者であるA氏の顔写真が残っていたものであります。A氏は民事刑事のいかなる責めを負ったわけではないのですから、その芸術芸能活動までも悉く削除する理由がありません。
「事件を隠蔽するために、教団の機関誌に①の写真を掲載したこと」(3頁22行目〜23行目)というNさんの指摘は、当教団が、事件を隠蔽しようとしたという前提においても間違っており、また、単に機関誌にA氏の写真を掲載するという行為が、「事実隠蔽」という目的に叶うはずがないことからも、全く的外れなものです。
(ワールドメイト陳述書③ 9頁)
==========引用終わり==========
A氏が刑事事件の対象になった、と書いている匿名投稿を見たことがありますが、実際は、民事事件でも刑事事件でもなかったのですね。これも、ワールドメイト側の陳述書を見ていなければ、分からなかったところです。
それにNさんの主張は、はた目にもおかしく思えます。もしNさんが主張するように、ワールドメイトが「事実隠蔽」をしたいのであれば、ワールドメイトは一切の顛末を全国支部の会員に通知したりせず、黙ってA氏の芸術芸能活動を悉く削除すればいいはずです。ところが実際は、まるで逆です。ワールドメイトは全ての事実関係を全支部に通知して、事実を完全に公表しています。さらにA氏の芸術芸能活動に関しても、事実は事実として公表し続けていたのです。
Nさんが、こうしたワールドメイトの対応を「事実隠蔽」と呼ぶのは、もはや“中傷のための中傷”、という他ないのではないでしょうか。実際は、「隠蔽」どころか、完全に事実は公表されていたわけです。こうした事実をねじ曲げ、一方的に「事実隠蔽」というレッテルを貼り付けて中傷する態度には、大いに疑問を感じます。