ワールドメイトの重要な思想「3千年の神仕組」

「3千年の神仕組」の定義について (1)

 ワールドメイトの重要思想のひとつ、「3千年の神仕組」を、Nさんの陳述書が「終末思想」と批判していることについて、ワールドメイト側は次のように説明しています。非常に重要なポイントです。

 

==========以下、引用==========

 

 当教団の重要思想「3千年の神仕組」とは、終末思想などとは全く対極的な思想です。

 「3千年の神仕組」とは、わかり易く言えば「3千年前からの神のご計画」という意味です。それは当教団では、「神様が、21世紀の中盤頃までに、世界の国々をすべて連邦制によるゆるやかな一つの政体にまとめ、以て過酷な戦乱のない世の中にして行こう…と計画されている」ものだと説明しています。

一読してお分かりの通り、これは終末思想・終末論とはまったく反対の思想です。キリスト教的な「最後の審判」や「世の終わり」は来ない、というのが当教団のスタンスなのです。

(ワールドメイト陳述書① 3頁)

 

  いわゆる「終末思想的」な、「世の終わり」や「最後の審判」などを謳う教団とは一線を画するばかりか、正反対のところにいるのが当教団なのです。人類滅亡や世の終わりなどという「終末思想」に対する、一大アンチテーゼにこそ、当教団の宗教史的な存在価値があるといっても過言ではありません。現世における人々の幸せと、人類の輝かしい未来をひたすらに肯定しているのが当教団なのです。

(ワールドメイト陳述書① 4頁)

 

==========引用終わり==========

 

 会員として、何度も聞いている内容です。ワールドメイトのチラシやパンフレット、著作物や教学冊子に繰り返し述べられていることですので、議論の余地はないでしょう。

 私が今回、双方の陳述書を対比して公開すべきだと思った理由も、この点にあります。これほど基本的な教えが、誤った形でNさんの陳述書に記載されて、ネット上で公開され続けているのが不思議なのです。そこに何らかの意図や、少なからぬ悪意を感じましたし、義憤を押さえきれなかったのが、この稿を書き始めた理由です。


 

「3千年の神仕組」の定義について (2)

 ところでNさんは、「ワールドメイトの教えが終末思想とは、ほど遠い」ことを、実はよく知っていたのではないかと思います。そのためか、陳述書の記載は多くの点でブレているのです。ワールドメイト側は、その矛盾を正確に指摘しています。

 

==========以下、引用==========

 

 Nさん自身も、3千年の神仕組とは「人類を救済する神の計画」のことだと書いていますので、こうした当教団の説明は熟知していたものと思われます。

 このように、「3千年の神仕組」という「反・終末思想」の教えが当教団にあることを、Nさんは明らかに知っていながら、一方でNさんの陳述書の後半では、当教団が終末思想や終末論を説いているなどと主張しています。Nさんの主張は全く矛盾しており、当教団を弾劾したい為に、その場その場で当教団の発言を断章取義して批判の材料としているに過ぎません。「3千年の神仕組」が、終末思想の体系化であるかのように読む者に思わせようとしているのかもしれませんが。それは結論からして正反対で、全く誤っています。  

(ワールドメイト陳述書① 3頁)

 

==========引用終わり==========

 

 Nさんの陳述書は、全体的に矛盾が多く、全体を読めば読むほど、論理破たんにしている印象があります。おそらく、「オウムのような社会問題となった新興宗教と同じだ」等の印象を与えるために、無理矢理に、よくないイメージの単語を使ってこじつけようとしているのかも知れません。無論、論理構成のみならず、証拠として引用した内容すら、誤っているものが非常に多いことは、この後でも触れていきます。